1.プロジェクト概要と主な経歴

1.プロジェクト概要と主な経歴


1-1.プロジェクト概要

 日本は世界でも有数の水の豊かな国です。「水の温もりプロジェクト」とは、地域に存在する豊かな水資源、“水の恵み”を熱エネルギーとして利用し、環境負荷の少ない社会を実現する活動です。
 プロジェクトは、当初、山梨県中央市で発足しました。同地域は四方を2000~3000m級の山々に囲まれた自然豊かな甲府盆地にあります。山岳からの伏流水は豊かな地下水となり、このため市内では多数の自墳井が今も存在し、清らかな水の恵みを提供しています。本プロジェクトでは、化石燃料や原子力発電に全面依存する時代から、自然エネルギー等を利用する地球にやさしい暮らしづくりへの移行を目指して、水の利用を進めます。


■1.(1)水の温もりとは

 地中深さ10メートルより深い層の温度は、地上の気温変化にかかわりなく、一年を通 して地上の年間平均気温と同じ10 ~15 ℃と一定であり、ここに存在する地下水も、同様に年間を通じて一定温度です。


NPO法人 地中熱利用促進協会パンフレットより

地下水と外気の温度差


 地下水温度は、外気温度に比べて冬温かく夏冷たいため、この地下水を冬季の採熱源、夏季の放熱源として利用すれば、年間を通して非常に効率が良い熱エネルギー利用ができます。
 例えば、甲府盆地では、夏場、外気温が30 ℃以上の時、地下水は15 ℃の冷房源となり、冬場、外気温が0 ℃以下の時、地中は15℃の暖房源となります。



■1.(2) 地下水利用ヒートポンプシステムとは

 ヒートポンプとは、CO2 やフロンなどの冷媒を圧縮や膨張させ,これにより加温したり冷却したりする装置で、エアコンやエコキュート(給湯機)などに使用されています。これらは、通常空気を熱源としてしています、一方、地下水(熱源)利用ヒートポンプシステムでは、冷媒と地下水の間で熱交換して冷房や暖房を行います。具体的には、図のように空調や給湯を行うものです。


地下水利用ヒートポンプシステム(暖房の場合)

1.地下水は純国産のエンドレスな自然エネルギーです。

2.エアコンとして使用すると、従来の空冷式エアコンと比較して、夏場の冷房で電力費を65%以上カット、冬場の暖房で電力費を30%以上カットすることができます。

3.自墳井を利用した場合、ボーリング工事が不要となり、経済的です。

4.都市部では、夏場、エアコンの排熱によるヒートアイランド現象が大きな課題です。しかし、地中熱ヒートポンプは、熱を地中に逃がしますので、大気への排熱という熱公害を発生しません。

5.給湯に利用すると、安価な夜間電力を利用するため経済的です。

 

熱源温度と暖房・冷房エネルギー効率(COP)

熱源温度と暖房・冷房エネルギー効率(COP)


 既存のエアコン(空気熱源のヒートポンプ)では、夏場では外気温30℃のときに、30℃の外気を冷房源とし、冬場、外気温0℃のときに、0℃の大気を熱源として熱交換します。一方、地中熱ヒートポンプ(GEO-HP)は15℃の地中を熱源としますので、電力費を夏場65%以上、冬場30%以上削減することができます。



1-2.ビデオ解説



1-3.パンフレットダウンロード

 『水の温もりプロジェクト』のパンフレットをご覧いただけます。

■『水の温もりプロジェクト・パンフレット』(8ページ / 1.7MB)


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1-4.主な経歴

■主な履歴

・平成21年 2月  中央市の新エネルギービジョンで、新エネルギー導入取組の重点プロジェクトとして「水のぬくもりプロジェクト」を決定、①公共施設への地下水利用ヒートポンプの導入、②事業者による地下水利用ヒートポンプ導入とそのサポートをうたう。

・平成22年 6月  環境省の実証事業に採択、民間で自墳井を利用したヒートポンプシステムの実証モニタリングを実施。

・平成23年 6月  国土交通省「建設企業の連携によるフロンティア事業」に採択。

・平成23年 8月  中央市役所敷地内にある福祉センターへ井水を利用したヒートポンプシステムを設置。(上記国交省補助事業)

・平成23年10月  中央市・南アルプス市周辺の自噴井水利用のポテンシャル調査を実施。(上記国交省補助事業)

・平成23年11月  山梨放送でプロジェクトを取材しドキュメンタリーとして放映される。

・平成24年 2月  水のぬくもりプロジェクト公開市民セミナーを開催。(2回実施)

・平成24年 6月  本ホームページへリニューアル


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