2.活動紹介

2.活動紹介


2-1.地域に存在する豊かな水資源

 山梨においては、山岳からの伏流水は豊かな地下水となり、昔より多くの自噴井が存在し、清らかな水の恵みを提供しています。これらは、年間を通じて14℃~15℃の一定温度で湧出しているにも関わらず、有効に利用されることなくそのまま水路に捨てられていました。この水は、真夏には痛いほど冷たく、また厳冬期には湯気が出るほど暖かく、比熱の最も大きな安定した熱資源と言えます。




2-2.導入事例

■2.(1) 自噴井を利用した事務所空調の省エネ

 下図は、環境省の実証事業として、中央市の民間企業の事務所に地下水利用ヒートポンプシステムエアコンを設置して、従来の空冷式エアコンと比較実験したものです。



 8月の冷房運転における比較実験では、下表に示す通り、従来の空冷式エアコンと比較して61%の電力削減となり、その飛躍的な省エネ性を実証しました。

比較実験データ(8月冷房時)


■2.(2) 井水を利用した公共施設空調の省エネ

山梨県中央市福祉センターの地下水利用ヒートポンプシステム空調

 中央市では、市役所敷地内の井水を利用して福祉センター空調の省エネを実現しました。



■新潟県上越市特別養護老人ホームでの導入システム

 上越市の特別養護老人ホームでは、空調に地下水を全面活用しています。


株式会社リビエラのホームページより



2-3.海外での普及状況と国内の展望

 地下水を含めた地中熱利用は米国・中国・北欧で実用化が進んでおり、一方、国内では、設備容量でこれらの100分の1以下という寂しい状況です。
 しかし、近年、国内でも自然エネルギーや省エネ・節電に関心が集まる中、地下水利用地中熱ヒートポンプシステムは、今後、その省エネ性・経済性により、爆発的に普及することが期待されています。




2-4.エアコン室外機による排熱・騒音公害を無くす

 近年、都市部では、エアコンの排熱によるヒートアイランド現象が大きな課題となり、また、住宅地では、エアコン室外機による夜間の騒音も問題となっています。しかし、地下水利用ヒートポンプでは、熱を地下水に逃がしますので、室外機のファンによる大気への排熱という熱公害、騒音公害を発生しません。
 図は、従来のエアコン室外機と地下水利用のエアコン室外機の排熱状況を、サーモグラフィーで比較したものです。冷房運転時、従来のエアコンでは、大量に熱風を外気に吹き出しています。一方、地下水利用エアコンでは、室外機内部で少し温度上昇するのみで、排熱公害はほぼゼロであることがわかります。




2-5.井水利用のポテンシャル調査

 平成23年度国土交通省の補助事業により、中央市周辺における井水利用のポテンシャル調査を実施しました。地域に残る自墳井の温度や湧水量を調査することで、その利用可能性を調べ、今後の地下水利用の普及に向けた基礎データとするものです。 この調査結果により、周辺地域での井水利用の大きな可能性、そのポテンシャルの高さが明らかとなり、今後の普及が期待されています。



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